データで見る駅選び

乗降客数が多い駅ほど住みやすいのか

順位相関は0.64(中程度の正の関係)。乗降客数が中央値以下で総合点が最も高いのはOsaka Metro 中崎町駅。

乗降客数の多い大きな駅ほど、周りに店や病院が集まっていそうに思えます。実際にそうなのかを、全国334駅の1日の乗降客数(同じ場所の全事業者の合計)と、徒歩10分圏内の住みやすさ駅前スコアで確かめました。

乗降客数と住みやすさの関係

乗降客数と総合点の順位相関は0.64で、中程度の正の関係があります。乗降客数の少ない方から4つに分けると、総合点の中央値は30.6点→42点→54.1点→71.3点です。

乗降客数の帯駅数1日の乗降客数総合点の中央値
少ない方の4分の183駅約1,700人〜約2.7万人30.6点
やや少ない4分の184駅約2.8万人〜約5.8万人42点
やや多い4分の183駅約5.8万人〜約15.6万人54.1点
多い方の4分の184駅約15.6万人〜約290万人71.3点

ただし、関係は一直線ではありません。乗降客数が中くらいでも総合点の高い駅がある一方、乗降客数が多くても点の伸びない駅があります。次の2つの表がその例です。

乗降客数は少なめでも、総合点が高い駅

乗降客数が全国の中央値(1日約5.8万人)以下の駅のうち、総合点の高い12駅です。12駅すべてが総合点の上位4分の1(68.4点以上)に入ります。

駅都道府県総合点1日の乗降客数いちばん高い分野
Osaka Metro 中崎町駅大阪府87.2約1.6万人食事 98.1
馬喰町駅東京都83.6約5万人食事 90.2
Osaka Metro 天神橋筋六丁目駅大阪府83.5約3.7万人医療 96.5
大久保駅東京都82.3約5.2万人買い物 89.3
Osaka Metro 扇町駅大阪府81.3約1.8万人医療 97.2
京阪 祇園四条駅京都府81約4.8万人食事 96.1
新日本橋駅東京都80.9約3.7万人生活・安全 95.2
京阪 三条駅京都府80.5約3.5万人食事 94.7
Osaka Metro 四ツ橋駅大阪府80.4約3.5万人買い物 89.9
Osaka Metro 阿倍野駅大阪府78.2約2.1万人生活・安全 87.1
Osaka Metro 長堀橋駅大阪府76.9約5.4万人食事 94.8
東十条駅東京都76.5約4.6万人医療 94.1

乗降客数は多いのに、総合点が伸びない駅

乗降客数が全国の上位4分の1(1日約15.6万人以上)の駅のうち、総合点の低い10駅です。いちばん低い分野を見ると、どの施設が足りずに点が伸びていないのかが分かります。

駅都道府県総合点1日の乗降客数いちばん低い分野
舞浜駅千葉県25約15.9万人医療 6.6
国分寺駅東京都41.5約31.4万人医療 25.7
西船橋駅千葉県46.3約64.3万人生活・安全 30.3
津田沼駅千葉県47.1約17.9万人子育て・教育 36.3
菊名駅神奈川県47.9約16.7万人買い物 31.2
新横浜駅神奈川県48.9約36.3万人子育て・教育 33.4
戸塚駅神奈川県50.1約24.2万人生活・安全 38.4
品川駅東京都50.7約89.3万人子育て・教育 28.2
本八幡駅千葉県50.8約16.2万人自然・余暇 29.4
長津田駅神奈川県52.6約24.1万人食事 35.7

この10駅で多い「いちばん低い分野」は子育て・教育(3駅)、医療(2駅)、生活・安全(2駅)です。乗り換えや通勤の拠点としての大きさと、歩いて行ける範囲の暮らしの施設の多さは、別の物差しとして見る必要があります。

読み方の注意

出典: 国土数値情報(地価公示データ・駅別乗降客数データ)国土交通省(CC BY 4.0)を加工して作成